Universitätsklinikum Freiburg, Germany, 2026/8/3〜9/11 中川 翔太 先生 (新百合ヶ丘総合病院 外傷再建センター)
2026年8月3日から9月11日までの6週間、ドイツのUniversitätsklinikum FreiburgにてAO Trauma Fellowshipとして研修させていただきましたので、ご報告いたします。

休日には、ドイツ国内(Hamburg、Lübeck、Frankfurt、Heidelberg、Stuttgart、Ulm、Offenburg、Nördlingen)のほか、スイス(Zermatt、Basel)、フランス(Strasbourg)を訪れました。
以前から海外での臨床研修を希望しており、実際に手術に手洗いして参加できる点に魅力を感じ、ドイツでのfellowshipに応募しました。また、2025年にFreiburgで研修された近藤先生、濱口先生から事前にお話を伺っていたことも、Freiburgを希望するきっかけとなりました。
Freiburgでは外傷のみならず、人工関節、脊椎、足の外科、腫瘍など幅広い手術が行われており、興味のある手術に自由に参加することができました。私は外傷手術を中心に1日2~3件、6週間で合計75件の手術を経験しました。
特に印象に残ったのは、Reverse Shoulder Arthroplasty中に生じた腋窩動脈損傷に対し、Dr. Martin Jaegerがdeltopectoral approachを拡大して血管を展開した症例です。また、Dr. Jan Kühle、Prof. Hagen Schmalによる外傷後変形性足関節症に対するTotal Ankle Arthroplastyや、Dr. Benjamin Erdleによる上腕骨遠位端粉砕骨折に対するTotal Elbow Arthroplastyなど、日本で経験する機会の少ない手術にも参加しました。その他、骨盤・寛骨臼骨折、複雑な肘外傷、開放骨折、多発外傷など幅広い症例を経験しました。



同じ外傷でも日本とはインプラント、手術適応、アプローチなどが異なり、「自分ならどう治療するか」を考えながら現地の先生方とdiscussionすることで、自身の治療を見直す貴重な機会となりました。
平日の日中は手術に精力的に参加し、夕方から夜は大学図書館で学位論文や投稿中の論文の執筆・修正を行い、臨床と研究の両面で非常に充実した時間を過ごしました。休日にはドイツ国内をはじめスイス、フランスを訪れました。Hamburgでは、以前フィリピンから新百合ヶ丘総合病院にFellowとして来ていたKiko Cortez先生と再会しました。Kiko先生もちょうどAO FellowとしてBG Klinikum Hamburgで研修中であり、お互いのfellowshipについて話すことができました。
6週間はあっという間でしたが、多くの手術や異なる治療戦略に触れ、自身の外傷診療を見直す大きなきっかけとなりました。今回学んだことを今後の診療・研究に生かしていきたいと思います。
最後に、このような貴重な機会をくださったAO Trauma Japanの先生方、Prof. Hagen SchmalをはじめUniversitätsklinikum Freiburgの皆様、研修に送り出してくださった新百合ヶ丘総合病院の皆様に心より御礼申し上げます。

