2021/11/18-20 AO Trauma Masters Course- Total Solution of the Knee with Anatomical Specimensに参加させていただきました。コロナ禍ということもあり、海外の講師陣はweb参加でしたが、その分多くの講師の方に参加していただけたとのことで海外から7名、日本から6名+ゲスト講師の安田先生という参加者18名に対して講師14名というほぼマンツーマンのセミナーでした(豪華)。講義とCase discussionの交互の組み合わせで久しぶりの座学もなんとか意識を失わずに乗り切れました。初日は主に骨折についてで、脛骨近位に大腿骨遠位、膝蓋骨と盛りだくさんな内容でした。Discussionも普段は海外からの講師の先生の英語についていけるかドキドキですが、画面越しとのこともあり、国内の先生に堂々通訳して頂くという自分にとってはありがたい状況でした。

図1:Case discussion

2日目は初日とがらりと雰囲気も変わり、軟部組織中心の講義でした。膝周囲の骨折にはつきものですが、あんまり普段深く考えてこなかった靭帯の再建方法、再建時期、軟骨、半月板の治療まで日本、海外のスタンダードから最先端の治療まで興味深く拝聴しました。軟部組織に続いて、今度は骨切りの講義です。大学院でちらりとお目にかかった程度でほぼ初めましての骨切りの作図とモデルボーンの実習です。難しいけど、実際に分度器を使って、矯正ポイントを決めて、作図していくのは面白かったです。途中作図で困ったら澤口先生をはじめ講師の先生呼び放題です。非常に恵まれた環境での実習でした。

図2:作図を教わる
図3: モデルボーンで実習

3日目は名古屋市立大学に場所を移して、いよいよCadaverトレーニングです。午前中の最後の座学が終わり、実習室に移ります。講師の先生のデモを見せていただき、その後実際に解剖という手順で仰臥位での内側、外側アプローチ、LCLと膝窩筋腱の同定ときて、外側も展開次第では十分後方まで関節面が確認できることを実感させて頂きました。外上顆のLCLと膝窩筋腱の付着部を骨切りするとさらに視野が広がり驚きました。またHoffa骨折の整復も仰臥位でも十分可能なことを提示していただき、勉強になりました。

ここでお昼休憩となり、午後からは腹臥位でスタートです。最初にFroschのアプローチからで普段目にすることない腓骨神経の意外な太さにドキドキしたり、続くBurksで膝窩動脈や前脛骨動脈に出会ったりと重要な構造物が集中している部位だということを再確認させられました。4人で1体、2人で1膝、講師の先生もほぼ4人に1人はつきっきりの有難い環境で、少しでも疑問があればすぐに質問しながら実習を進めることができ、非常に勉強になりました。3日間とても密度の濃い時間を過ごさせていただきました。今後の臨床に今回の経験を役立てていければと思います。最後になりましたが、講師の先生方 、名古屋市立大学の皆様、スタッフの皆様、御献体くださった皆様とそのご家族に御礼申し上げます。